ギターポリッシュはいらないのか、ふだんの手入れと使うべき場面に分けて分かりやすくお伝えします。
手入れのことで、こんな迷いはありませんか?
- クロスで拭くだけで本当に足りているのか不安
- ラッカー塗装がポリッシュで白く濁ると聞いて怖い
- ポリッシュが手元に無く、身近な物で代わりにしたい
大事なギターを自分の手入れで傷めたくない、という気持ちはよく分かります。
迷いの正体は、毎日の乾拭きと、たまに落とす汚れを同じ手入れとして考えてしまうことです。
ギターポリッシュがいらないかを、塗装の種類と実際の値段まで調べた結果は次のとおりでした。
- ふだんは綿のクロスで乾拭きすれば十分
- 出番は乾拭きで落ちない汚れのときだけ
- ラッカーとつや消し塗装は使い方に注意
ここからは、ギターポリッシュを使う場面と使わない場面の線引きを、もう少し詳しくご紹介しますね。
1本あれば何年ももつ物なので、汚れが気になってきたら手元に置いておくと安心ですよ^^
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ギターポリッシュは普段の手入れにいらない
毎日の手入れにポリッシュは不要で、出番は汚れが残ったときだけです。
このセクションでは、いらないと言われる理由と、それでも使う場面の境目が分かります。
いらないと言われる3つの理由
ポリッシュがいらないと言われる理由は、大きく分けると次の3つです。
- 演奏後の乾拭きで汗と指紋はほぼ落ちる
- 使いすぎるとベタつきや曇りが出る
- 塗装によってはかえって傷めてしまう
ひとつ目は、汚れのほとんどが汗と皮脂で、弾いた直後なら布で拭くだけで取れることです。
知恵袋でも、買ってから10年以上ポリッシュを使っていないという回答が複数並んでいました。
ふたつ目は、ポリッシュの成分が塗装面に残ると、指紋が付きやすいベタついた膜になることです。
みっつ目は、ラッカー塗装やつや消し塗装のように、ポリッシュと相性の悪い塗装があることです。
この3つを合わせると、毎日使う道具ではないという答えに落ち着きます。
必要な場面は乾拭きで落ちない汚れだけ
ポリッシュが役に立つのは、乾拭きを何度しても落ちない汚れが残ったときです。
たとえば、何日も拭かずに置いて固まった手垢や、ネックの裏にこびりついた汗の跡がそうです。
塗装面全体がうっすらくすんで、ツヤが戻らないときも出番になります。
ポリッシュには汚れを浮かせる洗浄成分と、表面に薄い保護膜を作る成分が入っているためです。
ライブや撮影の前に光沢を整えたいときにも使えますが、これは見た目のための使い方ですね。
中古ギターを買ったときは出番がある
中古ギターを買ってきたときは、ポリッシュを使う代表的な場面です。
前の持ち主の手垢や、部屋のタバコのヤニが塗装面に長くしみついていることが多いからです。
届いた箱を開けたら、ボディの縁が茶色っぽく曇っていて、拭いても変わらない。
そんなときに初めて、ポリッシュを1本買っておいてよかったと思えるはずです。
古いラッカー塗装の個体もあるので、使う前に次のセクションで塗装を確かめておいてください。
ポリッシュとワックスとオイルの違い
売り場ではポリッシュとワックスとオイルが並んでいますが、役割はそれぞれ違います。
ポリッシュは、塗装面の汚れを落としながら薄くツヤを出すための物です。
ワックスは同じく塗装面に使いますが、汚れ落としより保護膜を厚めに作ることに重きがあります。
オイルは指板のような塗装の無い木に油分を補う物で、そもそも使う場所が違います。
ポリッシュとワックスは塗装の上に使う物で、オイルは塗装の無い木に使う物と覚えると迷いません。
ワックスは膜が厚く残るぶん、拭き残しがあると白っぽいムラになりやすいと言われています。
いらないかどうかを考えるときは、まずポリッシュだけに絞って考えれば十分です。
乾拭きと水拭きで足りる毎日のケア
毎日のケアは、綿のクロスで乾拭きし、落ちない汚れだけ水拭きすれば足ります。
ここでは、ポリッシュを使わない手入れのやり方と、代用で失敗しないための注意が分かります。
演奏後はクロスで乾拭きするだけ
弾き終わったらケースやスタンドに戻す前に、クロスで全体をさっと乾拭きします。
拭く場所は、腕が触れるボディの上側と、手のひらが当たるネックの裏が中心です。
汗は時間がたつほど塗装面に残りやすく、金属パーツのサビの原因にもなるからです。
時間にすると1分もかからないので、弾いたあとの習慣にしてしまうのが一番の近道ですね。
クロスは綿100%かセーム革を選ぶ
乾拭きに使うクロスは、綿100%のネル生地か、セーム革を選ぶのが安心です。
Gibsonの公式サイトでも、綿以外の布は細かい傷やくすみの原因になると案内されています。
セーム革は鹿の革をなめした物で、目が細かく、水だけで皮脂をよく取るのが特徴です。
マイクロファイバーは汚れ落ちが強いぶん、塗装の柔らかいギターでは表面を曇らせることがあります。
知恵袋のベストアンサーにも、良いクロスで毎回丁寧に拭くほうが楽器に優しいとありました。
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汗や手垢は固く絞って水拭き
乾拭きで落ちない汗の跡や手垢は、ポリッシュの前に水拭きを試します。
クロスを水で濡らしたら、しずくが一滴も落ちなくなるまで固く絞るのがコツです。
ピックアップやボリュームの穴に水が入ると、電気系の不調につながるおそれがあるためです。
拭いたあとは、乾いた面ですぐに水気を取り、湿ったまま放っておかないようにしてください。
ほとんどの手垢はこの水拭きで落ちるので、ポリッシュの出番はさらに減ります。
身近な物での代用は水拭きまで
ポリッシュの代用として身近な物で安全に使えるのは、固く絞った布での水拭きまでです。
液体のポリッシュは汚れ落としとツヤ出しを、クリーム状の物は研磨まで兼ねています。
その両方を家にある物で同時に代わりにできる物は、実のところ見当たりません。
中性洗剤を薄めて使う方法を紹介する記事もありますが、ここではおすすめしません。
拭き残した洗剤分が塗装面に残り、ラッカーのトップコートを変質させるおそれがあるからです。
洗剤やアルコールは塗装を傷める
汚れを早く落としたくても、次の物はギターの塗装面に使わないでください。
- 台所用の洗剤やアルカリ電解水
- アルコールや除菌シート
- メラミンスポンジ
- 家具用や車用のポリッシュ
アルコールはラッカー塗装を溶かして変形させることがあり、知恵袋でも強く止められていました。
メラミンスポンジは細かい研磨材と同じで、見えない傷を塗装面いっぱいに付けてしまいます。
家具用や車用のポリッシュは、Gibsonの公式サイトでも使わないよう書かれています。
メーカー公式が勧める手入れの中身
Gibsonは公式サイトで、ラッカー塗装のギターの手入れ方法を具体的に案内しています。
要点を並べると、ポリッシュより日々の扱いのほうに重心があることが分かります。
- 弾いたら綿100%のクロスで汗と汚れを拭く
- ポリッシュはギター用だけを使い完全に拭き取る
- 保管は湿度45〜50%とハードケースが目安
- ゴム製のスタンドはラッカーを傷めることがある
意外と見落としやすいのが、最後のスタンドの話です。
ラッカーはゴムの成分と反応して、当たっていた部分が溶けたり跡が残ったりすることがあります。
ポリッシュをどうするかより、拭く布とスタンドを見直すほうが塗装を守る効果は大きいですね。
塗装の種類で変わる向き不向き
ポリ塗装なら気軽に使えますが、ラッカーとつや消しには注意が必要です。
ここでは、塗装ごとにポリッシュを使ってよいかと、自分のギターの塗装の確かめ方が分かります。
ポリ塗装なら使っても傷みにくい
ポリウレタンやポリエステルで仕上げたポリ塗装は、硬くて丈夫な塗膜が特徴です。
市販のギター用ポリッシュの多くはこの塗装を前提に作られているので、気軽に使えます。
入門機から中価格帯のエレキギターやアコギは、ほとんどがこのポリ塗装だと言われています。
ただし丈夫だからといって、毎日塗り重ねるとベタつきの原因になる点は同じです。
ラッカー塗装は白く曇ることがある
ラッカー塗装は薄くて柔らかく、年月とともに細かいひび割れができる塗装です。
そのひび割れにポリッシュが入り込むと、白く濁って見えることがあると知恵袋でも指摘されていました。
40年以上前のラッカーのギターを定番のポリッシュで拭いたら曇った、という個人ブログの実例もあります。
その方の話では曇りは時間とともに消え、新しいFenderやGibsonのラッカーでは問題なかったそうです。
つまり気をつけたいのは、古くて塗装が硬く縮んだ個体と、わざと古く見せたエイジド仕上げです。
ラッカーのギターで使うなら、ラッカー対応と書かれた物を選び、目立たない場所で試してからにしましょう。
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つや消し塗装はツヤが出て質感が変わる
サテン仕上げとも呼ばれるつや消し塗装には、ツヤ出しのポリッシュは向きません。
拭いた部分だけに光沢が出て、しっとりした手触りの表面がまだらになってしまうからです。
ネックの裏だけつや消しにしているギターも多いので、ネックを拭くときは特に気をつけてください。
汚れが気になるときは、ポリッシュではなく固く絞った水拭きで済ませるのが無難です。
オイルフィニッシュは専用オイルで保湿
木目の手触りがそのまま分かるオイルフィニッシュは、厚い塗膜の無い仕上げです。
ポリッシュは塗膜の上で働く物なので、この仕上げにはほとんど意味がありません。
乾いて木がカサついてきたら、メーカーが指定する仕上げ用のオイルで油分を補うのが基本です。
ふだんは乾拭きだけで十分なのは、ほかの塗装と変わりません。
自分のギターの塗装を確かめる方法
自分のギターの塗装は、メーカーの公式サイトにある仕様表の塗装欄で確かめるのが確実です。
英語の仕様表では、Finishという欄に塗装の名前が書かれています。
| 仕様表の表記 | 塗装 | ポリッシュ |
|---|---|---|
| Polyurethane | ポリ塗装 | 気軽に使える |
| Polyester | ポリ塗装 | 気軽に使える |
| Nitrocellulose Lacquer | ラッカー塗装 | 対応品を少量で |
| Satin | つや消し | 使わない |
SatinとNitrocelluloseが並んで書かれていれば、つや消しのラッカーという意味になります。
仕様表が見つからない古い個体や中古は、買ったお店に型番を伝えて聞くのが早いですね。
分からないまま使うよりは、ラッカーのつもりで扱っておくほうが安全です。
指板と金属パーツは別の手入れ
ボディ用のポリッシュを指板や金属パーツに使い回さないのが基本です。
ここでは、ポリッシュでは手入れしない2つの部位に何を使えばよいかが分かります。
指板にはレモンオイルを弦交換のときに
ローズウッドやエボニーの指板は塗装されていないので、ポリッシュではなくオイルで手入れします。
よく使われるのが指板用のレモンオイルで、汚れ落としと乾燥防止を兼ねています。
弦を全部外すときに合わせて、数か月に1回ほど薄く塗って拭き取るくらいがちょうどよい頻度です。
塗りすぎると木が油を吸いすぎて、フレットが浮く原因になるとも言われています。
メイプル指板は表面が塗装されているので、指板でもボディと同じく乾拭き中心で扱います。
オレンジオイルも同じ役割の製品ですが、成分が強めの物もあるので量は控えめが無難ですね。
弦を外すタイミングの目安はこちらでも詳しく解説していますので参考にしてみてください^^
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金属パーツは専用クロスで磨く
ブリッジやペグ、ピックアップのポールピースなどの金属パーツも、ポリッシュでは磨きません。
くすみやサビが気になるときは、研磨剤をしみ込ませた金属用のクロスで軽くこするのが手軽です。
ただし、その金属用クロスで塗装面を拭くと研磨剤で傷が付くので、ボディとは布を分けてください。
フレットのくすみも、弦交換のときに指板をマスキングしてから同じクロスで磨けば輝きが戻ります。
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使うときの頻度と使い方
使うなら数か月に1回、少量をクロスに取って薄く拭くのが基本です。
ここでは、ポリッシュを使うと決めたときの頻度と手順、研磨剤入りの扱いが分かります。
頻度は数か月に1回か汚れたときだけ
ポリッシュを使う頻度は、数か月に1回か、汚れが落ちなくなったときだけで十分です。
知恵袋で聞かれた使用頻度も、年1回から3か月に1回という答えがほとんどでした。
弦交換のついでにボディ全体を拭くと決めておけば、使い忘れも使いすぎも防げます。
毎日使う必要が無いと分かれば、ボトルのフタを開けるのも少し気楽になりますね。
少量をクロスに取る使い方
ポリッシュの使い方は、次の手順で進めると塗装を傷めにくくなります。
- 乾いたクロスで表面のホコリを払う
- ポリッシュをクロスに少量だけ取る
- 力を入れずに小さな円を描いて拭く
- 別の乾いた面で拭き残しを取る
最初にホコリを払うのは、砂粒のような細かいゴミを引きずると塗装に線傷が付くからです。
ギターに直接スプレーしないのも大事で、ピックアップや隙間に液が入り込むのを防げます。
仕上げの拭き取りは、指でなぞってもキュッと鳴るくらいまで拭き上げるのが目安です。
研磨剤入りは小傷を消すときだけ
ポリッシュには、細かい研磨剤が入ったクリーム状のタイプもあります。
これは塗装の表面をごく薄く削って、ピックの擦り傷や曇りを目立たなくするための物です。
削っているぶん、何度も使うと塗装が薄くなるので、ふだんの汚れ落としには向きません。
ラッカーやつや消しの塗装には使わず、ポリ塗装の小傷が気になるときだけにしておきましょう。
買うなら選びたい定番品と値段
定番のポリッシュは1本1,500〜2,000円前後で、先にクロスへお金をかけるのが順番です。
ここでは、買うと決めたときの選び方と、実際の値段の比べ方が分かります。
おすすめは研磨剤なしの定番3本
1本目に選ぶなら、研磨剤の入っていない液体タイプの定番から選ぶのがおすすめです。
削らずに汚れを浮かせる仕組みなので、使う頻度や量を多少まちがえても塗装を傷めにくいからです。
- KEN SMITH Pro Formula Polish
- Doc Simons MIRACLE GUITAR POLISH
- HISTORY HPP3 ラッカー対応
KEN SMITHはピンク色の液体で、知恵袋でもプロのリペアマンが勧める定番として名前が挙がっていました。
Doc Simonsはスプレー式でアルコールを含まず、つや消しにも使えるとされている点が特徴です。
ラッカー塗装のギターを持っているなら、ラッカー対応をうたうHISTORYのHPP3が候補になります。
人に贈る手入れ用品を探しているなら、こちらの記事も分かりやすいですよ^^
定番ポリッシュの値段を並べて比較
楽天市場で2026年9月21日に調べた新品の値段を、同じ条件で並べました。
| 商品 | 実売価格 | 向く塗装 |
|---|---|---|
| KEN SMITH | 1,760円前後 | ポリ中心 |
| Doc Simons | 1,760〜2,178円 | つや消しも可 |
| Freedom GLOSSING | 1,650円・65ml | ポリ中心 |
| HISTORY HPP3 | 1,500円 | ラッカー対応 |
| YAMAHA LP2 | 1,533円・110cc | ラッカー用 |
| FERNANDES 246S | 1,100〜1,188円 | ポリ中心 |
並べてみると、定番品はどれも1,100〜2,200円の間に収まっていて、値段の差はあまりありません。
選ぶときは値段より、自分のギターの塗装に合うかどうかを先に見るのが失敗しない順番です。
ポリ塗装ならKEN SMITH、ラッカーならHISTORYかYAMAHA、つや消しが混ざるならDoc Simonsが目安ですね。
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先にお金をかけるならクロス
同じ日に調べると、キョンセームのクロスは15cm角で1,890円ほどでした。
ポリッシュ1本とクロス1枚が、ほぼ同じ値段で並んでいることになります。
毎回使うのはクロスで、ポリッシュは数か月に1回なので、先にクロスへ予算を回すほうが理にかなっています。
良いクロスで乾拭きを続けて、それでも落ちない汚れが出てきたらポリッシュを足す、という順番がおすすめです。
ギターポリッシュがいらないかのまとめ
ギターポリッシュは毎日の手入れにはいらず、落ちない汚れのときに使う物です。
- ふだんは綿のクロスで乾拭きするだけで十分
- 落ちない手垢は固く絞った水拭きを先に試す
- 洗剤やアルコールでの代用は塗装を傷める
- ラッカーとつや消しは仕様表で確かめて慎重に
- 定番品は1本1,500〜2,000円前後で数か月に1回
弾き終わりの1分の乾拭きが、いちばん確かな塗装の守り方になります。
手入れの迷いが消えれば、そのぶん練習の時間に気持ちを向けられますね。
きれいなボディを眺めながら弾く時間を、これからも長く楽しんでください。
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